当該資格制度創設より6年が経過し、社会情勢も大きく変化したこと、また、中でも内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)が創設され、国の情報セキュリティ政策、いわゆるセキュア・ジャパンが提唱されるに至り、その要求に応えるため、この度、当協会では公認情報セキュリティ監査人(CAIS)資格制度を支える研修・トレーニングのカリキュラムを本来の”監査”である保証業務を中心とした内容に一新しました。
これまでは、情報セキュリティ対策に関する一般の理解が十分とはいえず、いかに正しい情報セキュリティ対策を導入するかが主目的として考えられ、その対策への助言を中心とした活動、即ち情報セキュリティ監査においては助言型の監査に重点が置かれ、人材育成もそれに沿ったものとなっていました。
ところが近年、情報セキュリティに関してはインシデントの発生を前提として、「リスクに応じた合理的な対策を実施し、かつ、対策は有効であることを合理的に説明できること」が求められ、情報セキュリティ監査においても、保証型監査の重要性の認識が高まってきています。本年度のセキュア・ジャパン2009においてもこのような視点での情報セキュリティ監査が提唱されており、監査人の人材育成にあたっても、合理的な保証を与えることができる能力がより強く求められています。
これら一連の要請に応えるため、この度、当協会では公認情報セキュリティ監査人(CAIS)資格制度を支える研修・トレーニングのカリキュラムを本来の”監査”である保証業務を中心とした内容に一新しました。保証型監査の考え方、監査技法および技術的検証項目についてより充実した内容となっており、監査の本質への理解を深めるとともに、実践的な保証型監査スキルの体得を可能としています。従って、これまでの外部監査を実施する監査人ばかりでなく、マネジメントシステムに係る監査を実施する内部監査人の方、IT全般統制に係わる内部監査に従事する方、また監査報告を受ける組織の方にも役立つ内容となっています。
■ カリキュラム改訂の概要
今回のカリキュラム改訂の概要は以下の通りです。
また、協会認定の各種試験につきましても、全て新カリキュラムに対応したものに改訂されます。
(1)改訂の骨子
- 保証型監査プロジェクトを通じて蓄積された保証型監査の知見を反映
- 情報セキュリティ管理基準(平成20年改正版)の反映
- 監査手続ガイドライン(経済産業省による意見募集中)への対応
- 監査技法、技術的検証項目の充実
(2)新カリキュラムの導入日
(3)改訂の対象となる研修・トレーニングコース及び各種試験
○ 協会認定 研修・トレーニングコース
(コース名をクリックすると、カリキュラムの内容がご確認頂けます。)
○ 協会認定 各種試験
- 協会認定 研修修了試験、及び再試験
- 協会認定 トレーニング修了試験、及び再試験
- 協会認定 監査経験確認試験、及び再試験
【新試験の概要】
| 試験名称 | 試験時間 | 出題形式 | 出題数 |
| 研修修了試験 | 30分 | 四者択一式 | 20問 |
| トレーニング修了試験 | 60分 | 四者択一式 | 40問 |
| 監査経験確認試験 | 90分 | 記述式(400文字以内) | 1問 |
| 記述式(1200文字以内) | 2問出題から1問を選択 |
新カリキュラムに対応した研修・トレーニングの要点をまとめた「情報セキュリティ監査 新カリキュラムブリッジ研修」を実施いたします。
CAIS登録者の中で、今後、保証型監査を実施される予定のある方につきましては、当研修の受講を推奨いたします。
◆開催日時
- 第1回 2009年8月21日(金) 10:00〜17:00(東京地区開催予定)
- 第2回 2009年8月28日(金) 10:00〜17:00(関西地区開催予定)
- 第3回目以降はこちら >>
※最小遂行人数に満たない場合は、開催日を変更とさせて頂く場合がございます。予めご了承下さい。
◆対象者
- 公認情報セキュリティ主任監査人
- 公認情報セキュリティ監査人
- 情報セキュリティ監査人補
※当研修プログラムは、以下の方の参加も可能です。
- 情報セキュリティ監査アソシエイト
- CAIS未登録者で、下記のいずれかに該当する方
- 資格認定規程 第8条(資格申請)に定める、資格申請期限内の方
- 研修トレーニングコース認定基準 第8条(再試験)に定める、再試験受験期限内の方
◆受講料: 21,000円(税込)
◆研修概要
| 時間 | | 内容 |
| 10:00 | | オリエンテーション |
| 10:10 | | 新研修テキスト 1. 情報セキュリティ監査概論 2. 情報セキュリティ監査の基準 |
| 12:00 | | 昼休憩 |
| 13:00 | | 3. 監査技法 |
| 14:15 | | 休憩 |
| 14:25 | | 4. 情報セキュリティ監査のプロセス モデルケースの概要説明 管理手続の作成プロセス解説 |
| 15:30 | | 5. 演習:監査手続きの作成 |
| 16:45 | | まとめ |
| 17:00 | | 終了 |
協会では、新カリキュラムの「協会認定研修テキスト」をCAIS登録者向けに販売いたします。
費用、申し込み要領につきましては、研修事務局にお問い合わせ下さい。
(1)監査経験確認試験 受験要件特例廃止について
協会認定トレーニング受講最終日において、「トレーニング修了試験」と「監査経験確認試験」の同日受験を可能とする特例につきましては、2009年9月1月より廃止されます。
(2)再試験に関する留意事項について
2009年9月1日以降に実施される各種試験の再試験につきましても、新カリキュラムに対応した出題形式、出題内容に変更されます。
旧カリキュラムに対応した再試験の提供につきましては、8月30日以前に外部研修実施機関で実施される各種試験を以って終了とさせて頂きます。予めご了承下さい。
■ 本件に関するお問い合わせ
日本セキュリティ監査協会 研修事務局
平成21年7月7日
特定非営利活動法人
日本セキュリティ監査協会(JASA)