2016年度 第4回 月例セミナー

<IoTを育むセキュリティ技術>

2016年09月28日開催

講演概要

多数のモノをネットワークで繋げて多様な価値の創造をもたらす情報社会を健全に育てていくために新たに必要となるセキュリティ技術は何であろうか?
IoTセキュリティの現状と、今後求められる高度な情報・物理セキュリティ技術につき考える。

講師


横浜国立大学 大学院環境情報研究院
先端科学高等研究院 教授

松本 勉 氏

セミナーレポート

第4回月例セミナーは、横浜国立大学 松本 勉 氏をお招きし、「IoTを育むセキュリティ技術」をテーマに、ご講演を頂きました。

本講演では、IoTを踏み台としたサイバー攻撃の状況、サイバー攻撃への対応としての高機能暗号の利用、そしてIotの機能を混乱させるリスクに対応する計測セキュリティの確立の3つのテーマが紹介されました。IoTを踏み台としたサイバー攻撃の状況では、サイバー攻撃の踏み台としてIot機器の脆弱性が利用されており、従来踏み台となっていたクライアントPCやサーバーとは桁違いの機器が攻撃用に使われている実態が報告されました。特に最近日本国内の踏み台となった機器が急増しているという実態があります。

これに対応するため、リソースが限られる機器の認証のための高機能暗号の研究が進んでいます。

また、Iotの機能への攻撃として計測データの改ざん等が懸念されており、これを体系的に研究する計測セキュリティが提唱されており、具体的な研究会合が予定されています。

当日の参加人数は51名です。講演終了後のQ&Aにおいても、具体的な質問が出され、熱心な討議が行われました。

講演資料

講演資料は下記からダウンロードできます。(JASA会員/CAIS・QISEIA資格者のみ。ログインが必要です)

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