2016年度 第7回 月例セミナー

<情報セキュリティ人材育成政策について - 情報処理安全確保支援士制度を中心として ->

2017年01月25日開催

講演概要

 情報セキュリティ人材として核となる情報処理安全確保支援士(通称:登録セキスペ)制度が2016年10月に創設されました。登録セキスペは、最新のセキュリティに関する知識・技能を備えた、高度かつ実践的な人材に関する国家資格です。サイバー攻撃の激化に対し、これらに対処する専門的な業務に従事する者として、また、経営層に対してサイバーセキュリティの構築に向けた指導、助言ができる者として、登録セキスペに期待する声が高まりつつあり、公認情報セキュリティ監査人の次のポジションの資格としての魅力もあります。今回の講演は、登録セキスペ制度を担当された経済産業省の藤岡室長に、登録セキスペ制度の解説を頂くとともに、情報セキュリティ人材育成政策についてご紹介を頂きます。

講師


経済産業省 商務情報政策局
地域情報化人材育成推進室長

藤岡 伸嘉 氏

セミナーレポート

第7回月例セミナーは、経済産業省 藤岡 伸嘉 氏をお招きし、「情報セキュリティ人材育成政策について - 情報処理安全確保支援士制度を中心として -」をテーマに、ご講演を頂きました。

本講演では、最初に昨年度に行われた情報処理安全確保支援士(略称:登録セキスペ)制度創設の背景について説明がありました。本制度で用いられる名称独占の意味や法的根拠、そしてねらいなどについて明解な解説がなされました。次いで、登録セキスペの役割・業務、そのメリットを企業と資格者の各々についての説明が行われました。その後、登録セキスペになる資格を有する段階、登録セキスペになる段階、登録セキスペとして活動・資格を維持する段階に分けた説明で、制度の全体像が明らかになりました。この中で登録セキスペ義務と違反に対するペナルティも解説され、国家資格としての重要性がわかりました。講演では、国家試験の日程や現在の登録状況などについても言及されており、試験の申し込みの締め切りまで日数が少ないものの、まだ間に合うことも確認できました。

当日の参加人数は59名です。講演終了後のQ&Aにおいても、具体的な質問が出され、熱心な討議が行われました。

講演資料

講演資料は下記からダウンロードできます。(JASA会員/CAIS・QISEIA資格者のみ。ログインが必要です)

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