2019年度 第1回 定例研究会

<クラウド時代の情報分類を考える>

2019年07月03日開催

講演概要

英国政府では2014年から個人情報や医療情報などをインターネット上で保管することを是とした政策を進めています。情報を秘匿する前提では活用はできません。共有する前提で管理することで情報活用が進み、結果として企業や組織の生産性が向上します。
共有するという前提での情報分類の考え方について検討し、実用的なクラウドポリシーを策定するための考え方について解説します。
本講演は簡単なワークショップ形式とし、講師と参加者の皆さんとの議論を通じて、共に考えていきたいと思います。

講師


日本マイクロソフト株式会社
技術統括室
Chief Security Officer

河野 省二 氏


セミナーレポート

第1回定例研究会は、日本マイクロソフト株式会社の河野 省二氏をお招きし、「クラウド時代の情報分類を考える」をテーマに、ご講演を頂きました。

デジタルトランスフォーメーションへの変革が進む中、クラウド環境で取り扱われる企業のビジネス資源は飛躍的に増大し、クラウド上に流通する情報の管理の重要性は日々高まっています。企業のIT担当者は、クラウド環境における情報管理の最適解が分からない、十分な情報セキュリティ対策を講じられているか確証が持てないといった悩みを抱えながら、このような変化に応じてセキュリティ対策を適切に講じてゆく必要があります。

河野氏からは、クラウドセキュリティに係る官民の取組み状況や標準化動向に加え、クラウド時代の情報管理のあり方をまとめた「セキュリティ対策を簡単にするための情報分類ガイドブック」のエッセンスとして、情報分類の目的、分類の方法、インベントリ管理の重要性や課題等について解説頂きました。

講演においては、重要な情報のコントロールに暗号化を求める対策基準が運用負荷を増大させている実態を、アクセス制御やID管理の見直しで解決する考え方を解説頂くなど、参加者にとって新たな気づきが多く得られた講演になりました。また、動画を使った解説や、インベントリ管理の重要性を「財布の中身」・「名刺の保管」等の身近な例えによる解説も交えられて、参加者の興味を引き出す内容となり、好評を得ました。

当日の講演参加人数は74名となり、講演終了後のQ&Aにおいても、具体的な質問やオープンな意見交換等の熱心な討議が行われ、盛況の内に終了となりました。

講演資料

講演資料は下記からダウンロードできます。(JASA会員/CAIS・QISEIA資格者のみ。ログインが必要です)

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